産後の鬱は本人が意識して発見することが難しいため、家族が普段の行動の変化を汲み取ってあげるのが大切です。
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産後鬱とは、産後まもなく鬱状態になるというものです。産後ほどなくというのは、出産してから14~20日前後の時期のことで、年単位で鬱の状態に悩まされることが大多数になります。マタニティーブルーと間違えやすいのですが、鬱の方がずっと重い症状です。気分が落ち込む感じが2週間程度あり、あっという間にケロッとしているのがマタニティーブルーの傾向です。
しかし産後鬱となると、気分が落ち込むことに加えて習慣的にできていた家事も行えなくなるほどの変調が見られます。それ以外にも、不眠になったり食欲がわかず食べられないなど、日常生活に大きく影響してきます。精神的な病である鬱は、本人が意識して発見することは容易ではないと思われているようです。おかしいと思いながら、疲労に過ぎないと考えて無視してしまうと重症化するケースも多く見られます。
身近な家族が発見したり、普段のおしゃべりであっても素早く鬱の元を掴み治療を受けることが早く治ることに役立ちます。もともと、産後鬱は見逃すことが多い病気です。出産した人に産後鬱について調査してみると、思い返せばそうだったと感じる人が多数います。後々考えてみればそのような症状だったかもと考える人は、鬱状態は軽かった一部のケースでしょう。
鬱というのは放っておくと状態が悪化して、深刻な事態をもたらす可能性も否定できないので、初期段階で発見することが重要です。産後鬱は、必ずシグナルを出しているはずですから、出産直後のママが身近にいる人は、上手に観察して見守るようにしましょう。